足首を捻挫すると、外くるぶしの辺りがみるみる腫れてきたりします。
実は捻挫は立派な靭帯損傷、靭帯が部分的に過伸張されたり断裂したりする状態を指しています。
伸ばされたり切れたりした組織を修復させるには、しばらくの間、固定と安静が必要です。
でもその前に、捻挫の直後は患部が熱を持つので、まず患部を冷やします。冷水に浸して絞ったタオルや冷湿布などを患部にあてる、これを冷罨法といいます。
捻挫などの直後は、お風呂に入って患部を温めることは厳禁です。やがて炎症が治まってくると、今度は熱いお湯に浸して絞ったタオルや温湿布などで患部を温め、血行を促進したり患部をほぐしたりします。
これを温罨法といいます。
罨法の「罨」という普段はあまり見ることの少ない文字の語源は、上から覆い被せるとい
うことだそうで、奄美大島の「奄」や、静かな森の中に建てられた別荘などの「庵」も同じだ
そうです。ケガを治すための罨法の罨、南の島や森につながっていたとは意外ですね。
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